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2020年の業績予想について

当社の2020年業績予想の内容につき、事業予測とその詳細についてお知らせいたします。

1.売上高について

(1) 今期の医療システムマーケット環境

医療システム事業の売上が2019年より少なくなっている点について、最大の理由は、既存顧客のシステム更新タイミングの谷間にあたることにあります。 システムの更新タイミングは病院様毎に5~7年程のサイクルですが、今期はその件数が少ない年にあたりました。一方で、翌期2021年は更新件数の多い年にあたります。

また、外的要因としましては、これも織り込み済みではありますが、オリンピック開催による影響があげられます。 例年、当社では、3月、5月(ゴールデンウィーク)、8月(お盆休み)、9月(シルバーウィーク)と12月(正月休み)に売上が集中する傾向にあります。 通常、大規模なシステム導入にあっては、現地調査、医師やスタッフの方々へのシステム概要や操作方法などの説明、現地での導入作業等で、2~3ヶ月を要します。
本年は上記の“集中時期”のうちの8月と9月の案件について、その準備期間とオリンピックの開催期間が重複することから、無用な混乱を避けるため、今期の導入を見送る医療機関様がございました。

今期の営業努力による期中の新規獲得案件についてもオリンピックの及ぼす影響は小さくなく、開催地域以外での案件獲得についても楽観的観測は危険であると判断し、例年より弱めの見通しといたしました。

(2) 特殊要因について

今期に予定していた大型案件(受注見込額:約2億5千万円)において、当該プロジェクトに参加予定であった企業のうちの1社が、諸々の問題により、今期の円滑な業務遂行が難しい状態になったことを受け、医療機関様がプロジェクトの延期を決定されたことにより、本案件は、2021年に持ち越されることとなりました。

(3) ヘルステック分野の売上について

昨年製品化したGAP(視線分析型視野計)について、当初予算作成時(2019年末頃)には、3億5千万円の売上を想定しておりました。
GAPの量産にあたっては、中国の企業に部品(内外装プラスチックパーツ、レンズ、電子基板の一部、フェイスパッド等)の製造を委託しておりましたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大をうけて、委託先企業で製造停止が続いており、安定した部品の調達可能時期が不透明となったことから、今期におけるGAPの販売開始時期がかなり遅れることを想定し、保守的に予算化すべきと判断し、売上見込金額を1億円といたしました。

2.本社の移転に伴う経費について

現在、当社本社が入居している世界貿易センタービルは取り壊しが決定しており、入居者は本年中に退去する必要がございます。 転居先の内装工事や当社事業に必要な設備の整備には数ヶ月の準備期間を要することから、この期間中、家賃の支払重複額として約6,000万円を見込んでおり、今期の利益を圧迫する特殊要因となっています。

3.今後の中期的な見通しについて

(1) 市場環境について

当社の市場環境に影響を及ぼす診療報酬の改定は、2018年4月に医療本体部分がプラス改定となりました。以降、医療機関様の投資意欲は継続して前向きであります。新聞等の報道によれば、2020年4月の改定も医療本体部分はプラス改定が予想されていることから、引き続き、当社の市場環境は“追い風”であると考えております。 2021年以降、システム更新の時期を迎える医療機関様も多くなる見込みであり、市場の“追い風”をしっかりと受け止められるよう、周到に準備してまいります。

(2) GAPの製品化の状況について

中国の部品製造委託先に加え、タイとベトナムの企業にも、前述の部品の製造委託を行うことを検討しております。それ以外のアメリカ、台湾、国内での部品調達については現時点で遅延等の問題はございません。
GAPの機能については、既に学会等でも高い評価を頂いており、調達が遅れている部品の製造が再開すれば、想定している時期よりも早く、販売できる可能性もあると考えております。

上記のとおり、2020年は各要因を保守的に捉えて前年を下回る業績予想とせざるを得ない状況ですが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の早期収束等により、期中において状況が好転する可能性もございます。こうした状況を迎えた場合は、速やかに皆様にお知らせいたします。今後とも引き続き、ご支援いただければ幸いです。

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