2023年10月31日

生成AIを活用した、
診療現場における文書作成タスクの
省力化に関する共同研究をスタート

当社の連結子会社であり、医療機関向けのクラウドサービスを研究開発するフィッティングクラウド株式会社は、京都大学医学部附属病院と、生成AIの利用により診療現場における文書作成タスクの省力化を図ることを目的として、2023年10月20日より共同研究を開始しました。

■ 背景

現在の医療現場は、医師の長時間労働によって支えられている側面がある一方、医療の高度化や少子化に伴う医療の担い手の減少といった要因から、医師個人への負担の更なる増加が懸念されています。そのような懸念から、近年は厚生労働省主導の下で医師の働き方改革が進められており、その対策の一環で医師の業務量を減らすことが求められています。
医師のタスクのひとつに診療録の記載がありますが、これに加えて退院時サマリの記載、診療情報提供書の記載など、様々な文書への対応が求められます。これらの文書にはそれぞれガイドラインが定められており、対応に手間がかかることも少なくありません。他方、一連の文書には重複する内容も多く含まれているため、生成AIの利用により、医師の文書作成タスクの省力化が期待できます。

■ 共同研究の内容

生成AIの利用により、医師の文書作成タスクの省力化を実現することが可能であるか、京都大学医学部附属病院において検証を行います。なお、検証に用いる生成AIを利用した文書作成補助ツールの開発は、フィッティングクラウド株式会社が行います。

■ 今後の予定

京都大学医学部附属病院における検証により、生成AIを利用した文書作成補助ツールの有用性が確認された場合は、その知見を生かしたソリューションの開発を進めてまいります。フィッティングクラウド株式会社の親会社である当社が販売する、院内文書作成システム「DocuMaker」へ同機能を搭載する他、様々なシステムとの連携を実装したうえで実臨床現場へ導入し、医師の業務負担の軽減に貢献します。

■ フィッティングクラウド株式会社について

フィッティングクラウド株式会社は、クラウドソリューションと医療AI技術の提供を主業としています。今医療機関に求められる、病院間での情報連携、診療データの管理分析に加え、患者と病院の新しいコミュニケーションをクラウドで実現していくために、医療情報システムのスペシャリストであるファインデックス社と、医療のみならず各分野に大きな知見と研究開発力を持つ京大オリジナル社の合弁企業として設立されました。
情報保護と有用性の観点からクラウド化が進んでいない医療領域のシステムやデータ管理技術を、患者と医療機関の利益に加えて全ての人々の健康を守る新しい治療法や薬の発見に寄与するリアルな技術にしていきます。

本社京都府京都市中京区三条通烏丸西入御倉町85番地1 KDX烏丸ビル3F
HPhttps://fittingcloud.co.jp/
お問い合わせ先フィッティングクラウド株式会社
MAILinfo@fittingcloud.co.jp

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