2026年6月1日

第127回 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会総会・
学術講演会にて「All in Oneカルテを目指して」
をテーマにランチョンセミナーを共催しました。

当社は、第127回 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会総会・学術講演会において、5月23日に「All in Oneカルテを目指して~「Claio」×「CocktailAI」が叶える病院DXと医療現場の新しい働き方~」と題したランチョンセミナーを共催しました。当日は多くの先生方にご参加いただき、活発なディスカッションが生まれる充実したセミナーとなりました。

当セミナーは、弘前大学 名誉教授 松原 篤 先生を司会にお迎えし、信州大学 耳鼻咽喉科頭頸部外科 教授 工 穣 先生にご講演いただきました。

セミナー中の様子

セミナー中の様子

工先生、松原先生

左から工先生、松原先生

工先生は、医師が求める「理想のカルテ」像として、入力負荷の低減、情報の視認性と検索性、病院間のシームレスな連携、意思決定支援の4つを挙げ、電子カルテの「知能化」の必要性を提唱されました。

その実践として、初期から機能開発のご指導を頂いてきた医療用データマネジメントシステム「Claio」を取り上げられ、信州大学医学部附属病院における診療情報一元化の歩みを振り返られました。特にこだわった「動画管理」では、紙媒体への正確な記録が難しく、文字や矢印だけでは実際の動きが伝わりづらい眼振(がんしん:目が無意識に動く症状)の記録や、手術動画を確実に保存。優れた検索性により5年、10年前のデータも瞬時に呼び出すことが可能であり、患者説明や再手術時の重要資料として極めて有用であると説明されました。また、「眼振解析支援プログラム(C-Nys)」「診療記事記載システム(C-Note)」等の算定自動化で、診療報酬の漏れ防止や統計作業の効率化も実現されています。

さらに、生成AIによる医療文章生成ソリューション「CocktailAI」との融合による「All in Oneカルテ」の取り組みも披露されました。医師や看護師の時間外労働を生む最大の要因となっている「書類作成業務」。これに対し、同院におけるワークフローを、導入ビフォーアフターの形で比較されました。

解説の際には、実際の外来診療をイメージしたデモ画面を投影しながら、初診カルテの文章自動生成をはじめ、診療中の会話からAIが文字起こしを行う様子を紹介。カルテの記録形式であるSOAPを自動作成する機能や、紹介元への返書・サマリを自動構成するワークフローを示し、事務負荷の大幅な軽減と、現場における高い実用性を強調されました。

最後に、安全な運用のもとで先進機能を活用することが、国の推進する「AIホスピタル(高度で先進的な医療サービスを提供するとともに、医療機関における効率化を図り、医師や看護師などの医療従事者の抜本的な負担の軽減を実現する取り組み)」の具現化に繋がると述べ、デジタルは単なる保存箱ではなく、診療と医療の未来を支える基盤であると示し、講演を締めくくられました。

講演後の質疑応答では、実際に自院への導入や運用を想定した参加者から活発な質問が相次ぎ、工先生から実体験に基づいた貴重な知見を共有していただく有意義な時間となりました。

工先生からは、「こうしたシステムを使いこなすための知見を、今後は医療業界全体で横断的に共有していくべきである」との提言がなされました。また、「システムの発展によって仕事がなくなるわけではなく、今後はより患者さまと向き合う業務へとシフトしていくのではないか」と言及され、未来の医療現場のあり方を示す有意義なディスカッションが行われました。

ご多忙の折にご参加くださいました皆様、そして司会ならびにご講演を賜りました松原、工両先生に、この場を借りて心より感謝申し上げます。

■ ランチョンセミナー概要

日 時2026年5月23日(土) 12:10~13:00
会 場第5会場 仙台国際センター展示棟 1F 「会議室2」
司 会弘前大学 名誉教授 松原 篤 先生
演 題「All in Oneカルテを目指して~「Claio」×「CocktailAI」が叶える病院DXと医療現場の新しい働き方~」
講 師信州大学 耳鼻咽喉科頭頸部外科 教授 工 穣 先生

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会総会・学術講演会は、耳、鼻、口腔、のど、頸部領域の医療と研究を担う医師会員約11,000名を有する、一般社団法人日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会の学術集会です。耳鼻咽喉科頭頸部外科学に関する最新の研究支援や調査、専門医の生涯学習の奨励等を目的とし、広く知識の普及と医療の質の向上に貢献する場として開催されています。

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