2026年7月9日
当社は、第30回 日本医療情報学会春季学術大会において、6月12日に「デジタル技術が創る次世代の医療環境」と題したランチョンセミナーを共催しました。当日は多くの医療関係者の皆様にご参加いただき、活発なディスカッションが生まれる充実したセミナーとなりました。
当セミナーでは、当社 長谷川 裕明より「患者が保有するデータ活用」に向けた新しい取り組みについて解説したほか、 市立奈良病院 診療情報管理室の桑田 成規先生より「AI活用による診療・看護の質向上」についてご講演いただきました。
セミナー中の様子
前半のセッションでは、長谷川より「患者が保有するデータ活用」をテーマに、当社の新しい試みであるCGM(持続グルコースモニタリング)デバイスと電子カルテのデータ連携システムについて解説しました。
昨今の診療報酬改定のトレンドに見られるように、デジタル機器を用いた遠隔モニタリングや治療サポートを行う医療機関様を評価・後押しする流れは、今後さらに広がると予想されます。一方で、データの印刷やPDF取り込みといったアナログな運用をせざるを得ず、現場の負担となっている医療機関様も少なくありません。
そこで今回の試みでは、患者様の同意のもと、当社の患者案内アプリ【PiCls Medical Avenue】経由でCGMデータを電子カルテへ自動転送する仕組みを構築し、運用の大幅な改善を実現しました。
地域包括ケアシステムを見据えたシームレスな情報共有が求められる中、医療機関様がスムーズに適応できるよう、その基盤となる院内ネットワーク環境や管理体制の整備について提案しました。
後半のセッションでは、市立奈良病院の桑田先生より、厚生労働省の「看護現場におけるデジタルトランスフォーメーション効果検証事業」における検証結果をご講演いただきました。
本事例では、負担の大きい「看護サマリ作成業務の効率化と記録の質的向上」に焦点を当て、医療文章生成サービス【CocktailAI】を自院の電子カルテ等の業務導線に組み込んで運用されている先進的な工夫が紹介されました。
成果として、看護サマリの作成時間が中央値で20分から4分へと大幅に短縮でき、若手スタッフを中心に高い満足度が得られたことが報告された一方、網羅性と簡潔性のバランスや、プロンプト(指示文)調整の必要性といった実践的な課題もお示しいただきました。新しいシステムを迎える際のスタッフの率直な反応や、事業参画への想いも語られ、現場の変革を模索する多くの先生方から共感が集まりました。
セミナー終了後も多くの皆様にブースへお立ち寄りいただき、盛会のうちに今回の学会出展を終えることができました。ご多忙の折にご参加くださいました皆様、そしてすばらしいご講演を賜りました桑田先生に、心より感謝申し上げます。
| 日 時 | 2026年6月12日(金) 12:15~13:05 |
|---|---|
| 会 場 | 第4会場 ライトキューブ宇都宮 1階・小会議室101+102 |
| 座 長 | 株式会社ファインデックス 社外取締役 松葉 香子 |
| 演題① | 「外部データを医療機関に取り込む。FreeStyle libre データの院内取り込みサービスについて」 |
| 講 師 | 株式会社ファインデックス 長谷川 裕明 |
| 演題② | 「CocktailAI 活用による看護サマリ作成業務効率化をデータで検証する~厚生労働省「看護DX 効果検証事業」に参画して~」 |
| 講 師 | 公益社団法人 地域医療振興協会 市立奈良病院 診療情報管理室 桑田 成規 先生 |
日本医療情報学会は、医療情報に関心を持つ医師、看護師、コンピュータ技術者など、多様な職種が参画する学際的な学会です。年に2回開催される「秋季大会(医療情報学連合大会)」および「春季学術大会(シンポジウム)」を中心に、活発な研究発表や意見交換が行われています。設立以来、国際医療情報学連盟(IMIA)に加盟する国内唯一の学会として国際的にも主導的な役割を果たしており、広く医療情報学に関する知識の普及と医療の質向上に貢献することを目的として活動しています。