2018年02月08日
当社は、AOSデータ株式会社(本社:東京 代表取締役:春山 洋、以下AOSデータ)の第三者割当増資を引き受け2億円を出資すると共に、医療ビジネス市場において緊密に業務上の提携を行うことで合意、同社と資本業務提携契約を締結しました。
これまで医療情報の殆どは医療機関内のクローズドな環境で管理されてきましたが、クラウドやデバイスの進化により安全にデータを管理し共有できるようになったことで、状況は大きく変化しています。2010年2月に厚生労働省が「診療録等の保存を行う場所について」(いわゆる「外部保存通知」)を一部改定し、医療情報を医療機関以外の場所へ外部保存することが認められました。翌2011年3月の東日本大震災以降、紙カルテをデータ化し安全に保存することも含め業務継続計画(BCP)に大きな関心が寄せられ、安全かつ安価に診療録をバックアップする手段としてクラウドの利用が検討され始めました。
地域連携においても、在院日数の削減が進み地域包括ケアの需要が高まる中、医療・介護間での密な情報共有は不可欠であり、IT環境の異なる関係者をつなぐ手段としてクラウドに注目が集まっています。国策においても医療データの集積を目的としたシステムを構築し、医療費削減や創薬、新たな医療技術の開発につなげていくなど、クラウドの普及はもはや医療機関だけでなく国全体の流れとして進んでいます。
現在、日本国内のクラウドサービス市場は1.4兆円、2021年には3.5兆円を超えるとみられています。その中で、低コストに利用できるパブリッククラウドにおいて圧倒的シェアを持つアマゾンウェブサービス(AWS)は、世界190か国以上で数百万を超えるユーザーを持ち、日本国内においても金融機関や政府・教育機関など10万社以上の法人ユーザーを持っています。その柔軟・安全・拡張性に優れたAWSでクラウドサービスを展開するのがAOSデータです。
AOSデータのクラウドバックアップサービスAOSBOXは、全米トップテンレビューズの法人向けクラウドバックアップサービス部門で5年連続1位※1を獲得、日本国内においても法人ユーザー1,000社以上、一般ユーザー30万人を誇るサービスです。AWSの国内データセンターを利用し軍事レベルの暗号技術で強固なセキュリティを構築すると共に、データの利用頻度に応じてストレージを使い分け低コスト化も実現、さらにはAIによるデータ活用も支援しています。
今後は、国内外で実績を持つAOSデータと連携し、より積極的に医療およびオフィス事業を展開していきます。とりわけ医療分野においてはクラウドの需要が急速に高まっていることから、当社が独占的にAOSデータと連携し、日本国内のAWSサーバを利用した安全かつハイレベルなソリューションを提供することで、医療機関における本格的なクラウド化を先導し、また国の目指す医療データの集積・分析にも寄与していきます。オフィス事業においても、安全性の高いクラウドソリューションを安価に提供していくことで、さらなる販売促進を図っていきます。
1995年創業のデータ復旧の老舗AOSテクノロジーズの100%子会社として設立。パソコンとスマートフォンのメンテナンスにおいて、購入から廃棄までライフサイクルに合わせた、様々なサービスと製品を提供しています。BCN(大手家電量販店のPOSデータを集計した実売データ)のシステムメンテナンスソフト部門では、9年連続1位の信頼と実績を得ています。今後一層、データバックアップ、データ移行、データ復旧、データ抹消及びセキュリティ製品などのデータ管理技術で知的財産を守り、社会に貢献して参ります。