2023年09月13日
当社は、診療情報転送システム「PiCls Referral」、および初診インターネット予約サービス「PiCls 予約アシスタント」を自社開発し、9月1日より提供を開始いたしました。
「PiCls Referral」は、医療機関間の連携において、診療情報の転送をネットワークを介して行うサービスです。
今日の中核医療機関における医療連携においては、紹介を経て受け入れる予定の患者に関する情報を事前に把握することが、非常に重要視されています。これまでは紙の紹介状に加え、検査結果等をFAXで事前に送信する流れが主流であったため、当社はこのニーズに応える「FAXde地域連携」の販売を2020年6月に開始し、医療機関の情報連携が円滑になされる仕組みを支えてまいりました。その一方で、情報通信技術の発展とともに、より良い医療の提供のために精緻な情報連携の必要性が高まってきたことから、従来のFAX運用のみでなく、質の高い医療情報を、ネットワークを介してリアルタイムで共有するシステムの構築を検討するに至りました。
当サービスは、安全なネットワーク環境の下で、相互の信頼関係を前提に、連携医療機関の間で診療情報の転送を行うものです。紹介患者の医療データを受け取った医療機関は、当社製品「Remotalk-Cloud」(院内情報共有サービス)を通じて診療を担当する医師グループへ即座に情報を共有し、診療の可否判断や予約の取得といった多岐にわたる院内業務に結び付けることができます。また、患者の受け入れが決まり予約手続きが完了した際は、それらの情報を依頼元医療機関へネットワークを介して返信することで、患者本人とのスムーズな情報共有が実現します。
「PiCls 予約アシスタント」は、インターネットを介して患者と医療機関を繋ぎ、病院の予約業務を効率化するサービスです。
大規模医療機関を受診するための新規予約や予約変更は、現在も電話による受付が主流である一方、各医療機関の予約センターでは電話回線が足りず、診察希望者からの電話が繋がりにくい環境が常態化しています。
当サービスでは、受診の予約や変更操作を、インターネット上に構築された連携機能を通じて患者が自ら行いつつ、それらを受信した医療機関側も同様に、インターネット上で調整や返信を完結させることで、電子的な予約管理が可能になります。
当社は、クラウドサービスを中心とした製品ブランド「PiCls」を新たに立ち上げました。患者や医療機関、薬局など、医療に関わる人々やサービスを情報で繋げる製品のラインナップを拡充することで、医療コミュニティの形成や、医療DXの推進を強化してまいります。
「PiCls」の詳細や製品ラインナップにつきましては、本日発表の「新ブランド「PiCls」立ち上げのお知らせ」及び以下のブランド紹介URLをご参照ください。