2023年04月24日
当社は、診療情報の遠隔共有アプリ「Remotalk-Cloud」を自社開発し、5月1日より提供を開始いたします。
「Remotalk-Cloud」は、医療機関の外にいる医師と、院内にいる医療従事者が、リアルタイムで情報共有を行うことを可能にするPWA(※1)であり、最新のFIDO認証(※2)によりデータのプライバシーや安全性が確保されたうえで、院内の電子カルテ端末から重要な診療情報を送受出来る手軽さも兼ね備えた製品です。従来は、院外にいる医師が患者対応に関する相談を遠隔で受ける際は、院内スタッフから音声若しくはTV電話で得られる断片的な情報のみに基づいて、病状判断や指示出しを行っていました。当製品を利用することで、医師は医療機関の外にいる際もこのアプリ一つで院内の患者情報(データベース)にスムーズにアクセスし、院内にいるときと同レベルの情報交換が即時に可能です。主にセキュリティの面からこれまで院外からは確認がとれなかった患者情報を、直接的に共有できることで、医師の指示内容の精度向上が図れると同時に、情報に基づいた的確な指示を院内スタッフへ即座に出すことができる、という医師自身の心理的な負担軽減にも繋がると推察されます。
2024年4月1日に適用予定の医師の時間外労働の上限規制や、これまで医師に一極集中していた業務を分散させるタスク・シフティングの勧奨など、近年は医師の働き方改革への取り組みが活発化しています。当社は、当製品の提供を通じて医療従事者間の情報伝達を効率化することで、勤務環境の改善にも寄与できるものと考えております。今後は、当製品と当社の既存製品・サービスとの連携を実装し、医療DXを更に強力に推進してまいります。