視線分析型視野計 GAP/GAP-screener は、ヘッドマウント型の自動視野計です。自社で設計・開発した専用ゴーグルは、検査に最適化されたスペックと軽さを実現しました。また、量産型視野検査装置として初めて、アイトラッキングとAI*を使った分析を行っております。被検者はボタン操作無しで検査を受けることが出来、暗室や広い検査スペースを必要としません。
※AIを活用した判定ロジックを搭載していますが、出荷後に性能変化を伴うものではございません。
GAP/GAP-screener導入施設の声 #1
医療法人社団 医新会 新見眼科
医療法人社団 医新会 新見眼科は平成11年8月2日に開院した、医新会グループの始祖である中核施設です。開設当初から白内障日帰り手術、緑内障手術、斜視手術、コンタクトレンズ・眼鏡処方、3歳児健診後の精密検査・弱視斜視の視能訓練など、あらゆる分野の眼科診療を行っています。患者数増加に対応するため、平成26年11月に現在の場所へ新築移転、現在は診察室3診を有しています。
新見先生には、GAP開発当初から検査装置の利用者の立場だけに留まらない、多くのご意見を頂きました。
当院は最新の検査機器を備えています。広々とした検査室の空間を用意し、患者様にはリラックスして検査を受けていただけるようにしています。また車いすのご利用などバリアフリーも考慮しています。検査は予約ベースで運用しております。視野検査に関してはハンフリー2台、GAP1台が稼働しています。
ハンフリー2台は暗室に設置していますが、GAPは明室検査室や、診察室前の待合スペースに設置しています。なお、当院では医師の指示がない限り、GAPと従来の検査装置であるハンフリーのどちらで検査するかを、患者様が選択します。
視野検査が必要な人が多く、予約がとりにくくなったので3台目のハンフリー視野計の増設を検討していましたが、暗室のスペースに余裕が少なく悩んでいました。
その折、⾼齢の患者様にもリラックスした体勢で、明室で視野検査を受けることができるGAP初号機に出会う機会があり、これは良いかもと感じて導入を決定しました。
患者様からの評判は非常に良いです。
当院で行った患者アンケートによれば、68%の患者様が従来の視野検査装置に比べ、GAPによる視野検査の方が良かったと回答しています。また、次回以降の検査においてもGAPで検査を受けたいと回答しています。
「ストレスが少ない」「慣れていないので、当初はとまどったが、体が楽でよかった」「慣れると楽に検査を受けられると思います」「従来よりもすごく受けやすかったし、光が見やすかったです」「従来は暗い部屋なので、怖い感じがしてしんどくなりましたが今回はリラックスして検査できました」「結果が同等なら、ヘッドマウント型の方が楽で早い」など、ポジティブな反応を頂いています。
検査員からは、「片眼遮蔽しなくて良いのが楽」「初めての患者様への説明が容易なので、検査前後を含む所要時間が短く済む」などの声が上がっています。
一方で、「機器を頭に合わせる際に少し圧迫を感じるのと、マスクをしたままだと苦しいです」「機器がもう少し軽い方が良いかと思います」 とのご意見も患者様から頂いています。
当院では、ファインデックスが提供する電子カルテを使用しているため*、視野経過ソフトウェア「C-Peri」でGAPによる視野検査の結果を参照することができます。医師はモニターに表示されるMDスロープ、視野閾値マップなどを用いて、結果を患者様に説明することが可能です。
(*ファインデックス製以外の電子カルテでは、PDFの画像情報として参照できます)
また、「C-Peri」では、経過観察を行ううえで有効な「G-QuiCC」機能が利用できます。これは患者様の眼圧、視野MD値から病型・病気を推測し、目標眼圧の候補を表示する機能であり、多忙な外来診察時には特に有用です。更に投与薬剤を入力することで、薬剤による効果を検証することも可能です。
コントラスト感度計測*も行うことが出来れば、白内障手術の前後など、GAPの使用幅が広がるのではないでしょうか。また現在、両眼視機能検査の研究をしていますが、その検査を実施できる医療機器が製造されなくなったので、GAPで測定できるように機能を追加して欲しいです。
(*コントラスト感度計測に関しては、開発中です)
新見先生、取材にご協力いただきありがとうございました。
所在地:兵庫県明石市二見町東二見901-1